IMG_2437.JPG

ゼロダテでは美術展やアートプログラム実施の際に、毎年多くのアーティストが滞在していますが、2012年より数ヶ月〜1年単位でアーティスト・イン・レジデンス(AIR)を実施し、現代美術だけでなく様々なクリエイターが参加してきました。

この度、11月2日より15日の期間で、アレクス(Alex Desebrock)さんとテルマ(Thelma Vilas Boas)さんが大館に滞在しています。2人はアーティストのための旅サイト「MOVE ARTS JAPAN」を運営するコマンドNが日本に招聘し、大館の滞在後はアーツ千代田3331のレジデンスプログラムに参加し、滞在中の活動成果を発表することになっています。

MOVE ARTS JAPAN チラシPDF
MOVE ARTS JAPAN ウェブサイト


IMG_2435.JPG
写真左 テルマさん、右 アレクスさん(ゼロダテアートセンター)


ここでは、アレクスさんとテルマさんのこれまでの活動内容を知らせします。
11月13日にはワークショップやブラジリアンパーティーも開催しますので、ぜひ足をお運びください。詳細はこちらから


●Alex Desebrock / アレクス・デゼブロック
オーストラリア、パースに拠点を置くインディペンデント・アーティスト。作品はインタラクティブシアター、ライブアート、インスタレーション、オンラインおよびパブリック・インターベンションなどに及ぶ。仕事の中核には、「大きなアイデア」や「接続」がテーマとしてある。作品の多くは、「この世界が聞きたいものは何?」という問いからはじまり、シンプルなプロジェクトに見えながらも社会の複雑さを捉えて発展していく。

大館でのワークショップでは、作家と共に「What does the world? / 世界の人々が聞くべきことは何ですか?」という質問に対する回答を参加者が考え、言葉や絵にしてもらいます。30〜40分の参加を通し、大きく考え、クリエティビティー(想像力)を使い、(勇気があれば)メガホンを使って大声で言いたいことをシェアすることができます。


IMG_2443.JPG
アレクスさんが持参した、地球の風船と黄色いメガホン

IMG_2440.JPG街をリサーチして見つけた紅葉したイチョウの葉がメガホンに

IMG_2493.JPG
オーストラリアで実施したワークショップ「「What does the world? 」で制作した子どもの「声」

IMG_2495.JPG
ワークショップで使用する小道具?

IMG_2500.JPG
黒板を制作中のアレクスさん。ゼロダテアートセンターでは、いつでもアレクスさんのワークショップに参加いただけますので、お気軽にお越しください。

Flyer Schools WDTWNTH landscape TM version.jpg
滞在中は児童館や施設でもワークショップを実施します。
11月13日には、ゼロダテアートセンターで実施します。


●Thelma Vilas Boas / テルマ ヴィラス ボアス

リオ・デ・ジャネイロを活動拠点とするブラジル人アーティスト。ドローイング、インスタレーション、映画、写真、電子機器、パフォーマンス、そしてパブリック・インターベンションなどの表現を扱う。きっかけを与えれば、人間の知覚は儚いものを探索し、別の習慣を見出す。残された資源をいかに管理するか、革新的で倫理的なアプローチを考えるために、既存のシステムの中で、人間と自然の相互依存性を議論する社会生態学を探求している。
今回の滞在のためにブラジル原産のクリスタル(水晶)を持参し、大館で出会った人にクリスタルをプレゼントし、それを媒介にコミュニケーションしています。それがリサーチとなり、様々な観点から新たな接点やつながりを見つけ提示するための活動につながります。

IMG_2434.JPG
ギャラリースペースでオープンスタジオのように使用しながら、アイデアを膨らまします。コンセプトは「INVISIBLE PATH FOR VISIBLE NEEDS」

IMG_2452.JPG
テルマさんがブラジルから持参したクリスタル(水晶)

IMG_2497.JPG
亀がクリスタルを引っ張っているのを発見しました!

IMG_2430.JPG
茶道を体験している様子。この後、持参したクリスタルを先生にプレゼント。

IMG_2421.JPG
大館の居酒屋「からすの森」にて。どこに行っても記録してリサーチしています

IMG_2505.JPG
地域の人たちにクリスタルを手渡し、どこへ行くのかを追っていきます。


2人は大館の街に滞在しながら、それぞれの活動テーマで街をリサーチしたり、地域の人たちと交流しながら活動しております。11月13日(日)には、ワークショップやパーティーを実施しますので、ぜひお越し頂けますと幸いです。

詳細はこちらから


最後に下記は、レジデンスでゼロダテのスタッフやサポーターと一緒に日本酒で乾杯した様子です。地域のお酒や食べ物も、もちろんリサーチ対象です!!!

IMG_2486.JPG

IMG_2490.JPG

ゼロダテのAIR詳細はこちら→ http://air.zero-date.org/

5月18日と19日の2日間、北陽中学校からしおちゃんとみうちゃんが遊びにじゃなくて、
職場体験しにきてくれましたのん!
2人は犬を飼っているみたいのんで、動物やゼロダテの活動に興味があるみたいですのん!


DSC_4647.JPG

ブラッシングをしてもらったのん。気持ちよくて、ねむくなってきたのん。


DSC_4662.JPG

寝てしまったのん...。


DSC_4685.JPG

おばあちゃんにおやつをもらって、一休みするのん。


DSC_4694.JPG

草原に散歩にきましたのん。


DSC_4635.JPG


しおちゃんやみうちゃんの飼っている犬より、ののはおとなしくて、ゆったりしてるみたいだのん。

職場体験が終わって、2人は「大館をよいところにしようという想いが伝わってきて、すごく勉強になった」と言っていたのん。

あと、ののがかわいかったと言ってもらいましたのん。
2人には犬にやさしい大館を考えてほしいですのん!

また遊びにきてくださいのん!

テキスト&写真 のの、しお、みう

春の雑歌

160326blog_01.JPG

大館市釈迦内にある大館郷土博物館へ。
建物は旧県立大館東高等学校の校舎を譲り受けたもので、元の体育館を使った展示室には自然・産業・歴史・民俗など各分野の優品が集められており、その様子は「壮観」の一言に尽きます。
先日訪れた時、その2階にある先人顕彰コーナーで紹介されていた、一人の文学者に惹かれ、一冊の古書を買いました。

『譯萬葉』

秋田県鹿角郡七滝村大地(現鹿角市小坂町)に生まれた、歌人で国文学研究家の村木清一郎(1887〜1966)の代表作の一つです。
この名前はどこかで聞いたことがあるな、と思い、博物館の説明パネルを見て合点が行きました。村木は大館市内の小中学校の校歌の詞をいくつか手がけていました。今年度の「芸術家の派遣事業」で訪れた 有浦小学校と大館第一中学校の詞も彼の手によるものです。

さて、『譯萬葉』に話を戻すと...村木による現代語訳と原文を比べ読みすることで、原文の韻律を訳に活かしていることが伺えます。『譯萬葉』の序文で村木は韻律を「詩歌の生命」と称していますが、一首一首にその執心が表れているように思います。
同時に、現代語訳されたものを読むことで、村木の言葉の選び方などに表れる言語感覚を楽しむことが出来ます。実際に歌を詠んだのは万葉人なのですが、村木の想像力は歌を二次的に創作し、受け手である私たちに歌の世界観に触れる「きっかけ」を作っているように感じてやまないのです。

心を惹かれた歌は多数あるのですが、今回は2首のみを紹介します。
藤原広嗣が娘子(をとめ)に桜の枝と一緒に贈った歌だそうです。娘子が誰なのかは不詳です。

此花乃 一与能内尓 百種乃 言曽隠有 於保呂可尓為莫
このひとひらに
かずかずの
ことばがこもる
おろそかにするな

この歌にはこの娘子からの返歌があります。

此花乃 一与能裏波 百種乃 言持不勝而 所折家良受也
この花の
このひとひらは
かずかずの
ことばが持てず
おられたでせう

返歌の意味の解釈には諸説あるそうです。特に下の句に関しては、「かずかずのことばを持たないために折られたのでしょう」、という説と「かずかずのことばの重さに耐えかねて折られたのでしょう」という説があるそうです。
学術的なことは分かりませんが、あくまで個人的な感想としては、後者の解釈の方がしっくり来ます。広嗣が娘子を想って歌を送ったとするならば...後者を採用した私の想像では、重さに耐えかねたひとひらの花に求愛に対する断りを込めたのか...?歌人の真意はさておき、想像は膨らんで様々なストーリーを考えさせてくれます。
後者の解釈が私が気に入っているのは、アイロニカルな返しをしている点にもあります。どうもこの返歌には、広嗣のみならず現世に対する皮肉や諦観、ささやかな抵抗感を感じずにはいられないのです。

先に「村木の言葉の選び方などに表れる言語感覚」と書きましたが、彼の生涯唯一の歌集『朝月夜』は現在流通していないため、彼の手による詩歌を目にする機会は殆どありません。しかし、大館市民にはなじみのある場所、桂城公園には村木自身が詠んだ歌を刻んだ碑があります。

わがまへに おほきみづうみ よこたはり 戸来の山の雲はうごかず

これはおそらく青森県にある戸来の地にて書かれたものと思われます。湖とは十和田湖のことでは?碑は大館市街を南から臨むことの出来る場所に建てられています。ここは戸来ではなく大館であって、無論湖は見えませんが、空の青や時に銀色がかった灰色が街に沿うように横たわっています。そして、遠景には街を囲むような山の連なり。31文字の端的なことばは私の想像力を掻き立てるものであり、大館という街の風景を新鮮に見せてくれるように感じています。

160326blog_02.JPG

text & Photo :清水彩

2016年1月10日。
ゼロダテアートセンターにて「明るい絶望」中村政人個展/ゼロダテが始まりました。

初日におこなわれたオープニングレセプションと、あいにいける秋田犬のののの2歳を祝う誕生会には、大勢の方がいらっしゃいました。この日の主役、ののは大人気!写真に写る人たちはもちろん、カメラを手にする人にも笑顔が溢れていました。沢山のお客様に会えたののも、いつも以上にご機嫌でした。

餅つき大会は粉雪がちらつく中での開催でしたが、お餅と参加者の皆さんの熱気はすごいです!1人10回ずつぺったんぺったんと餅つきをしました。先陣を切ったのはこの日のもう1人の主役である中村さんです。なんとも力強い...!
160110blog_001.JPG

160110blog_002.jpg
ののも餅つきを見守ります。
160110bolg_003.jpg
ん〜。美味しいお餅が完成することを念じているようなお顔です...。

皆さんの頑張りの甲斐あって、出来上がったお餅はもちもち。きなこをからめていただきました。
160110blog_004.JPG
当日の動画もご覧頂けます。

ののは二歳になったのん!みんなで餅つきしたのん!

Posted by あいにいける秋田犬のの on 2016年1月12日


******


160110blog_006.JPG
160110blog_008.JPG
15:00からはレセプションがおこなわれ、福原淳嗣大館市長はじめ商店街振興組合の方々もお見えになりました。福原市長の挨拶では「『ものづくりの力』『ものがたりを作る力』をアートは内包している」とのお言葉がありました。これまで大館が育んできた地域の芸術文化を想起させると共に、大館のこれからの可能性を感じさせるような一言だったと思っています。ゼロダテスタッフに対しても1つの指針を示していただいたように感じられました。


******


レセプションとアーティストトークでは、このブログでは紹介しきれないほど中村さんから多くのお話を伺うことが出来ました。今回は出展作品とその制作経緯にフォーカスを当て、トークの一部をご紹介したいと思います。
まず、写真作品について。中村さんは作品に30歳前後の趣向と視覚が息づいていると言います。東京藝術大学修了後、韓国に留学した中村さん。そこで対峙したのは同国の反日感情と、それに対する日本の歴史と「日本人としての中村政人」であったと話します。一つの「絶望」に「全部見てやろう」、敏感に自分を成長させていこうという気持ちが芽生えたそうです。お話を聞いていると、今回の展覧会タイトル「明るい絶望」の意味が浮き彫りになってきた気がします。

留学中に感じた絶望--その中で中村さんが取った行動は「他者を受け止める/所作を受け止める」ことでした。受け入れて、見て、感じて、行動する。それは表現行為へとつながっていきます。その媒体となったのが写真でした。中村さんは「見る訓練」としてカメラを持つ、と話しました。カメラで写真を撮影し、ベタを焼き、コンタクトシートを作りプリントする過程によって、「身体に入れて咀嚼」したと言います。今回の個展で出展された作品は全て自分でフィルムを現像し、専門家のレタッチを経てプリントされたものです。3331での展示作品は撮影された4万枚から700枚を厳選しました。作品をプリントすることを「物質化」する、すなわち「ものにして見せる」との表現が印象的でした。
次にインスタレーション作品について。3331、ゼロダテアートセンターと巡回した作品群はいずれも新作です。しかし構想は90年代にプランニングされたそうです。今回の個展の第一期で展示される民芸品(人形)は人間の多様性を表していると中村さんは話します。第二期で展示予定の自動車ペインティングインスタレーションは、自動車の車体を製造する技術を用いたものです。この技術について中村さんは「手業のなせるわざ」と話しました。こちらの作品は2月17日から展示予定です。

160110blog_009.JPG

作家と来場者の皆さんがあたたかな火を灯すストーブを囲み、作品やそのコンセプトについて言葉を交わし合う空間には、ゆるやかな時間が流れているように感じました。作家と鑑賞者、双方の想像力が交錯し合う空間−−スタッフとして、一人の鑑賞者として、その場に居合わせられたことを嬉しく思います。


text : 清水彩
photos : 石山拓真、柳原まどか、清水彩

「明るい絶望」中村政人個展/ゼロダテ

大館の大の字

はじめまして。9月からゼロダテのスタッフになった清水彩です。岩手県から来ました。
ゼロダテで働きたいと考えるきっかけになったのは、2年前に買った書籍『コミュニティ・アートプロジェクト』でした。その本の中で最も印象に残ったのが、「地域因子」という言葉でした。


「そもそも『地域因子』という言葉は、『地域資源』を構成する根源的な要素となるものを示す。...『地域因子』は、近い将来、変化してその地域の活動源となり、地域のアイデンティティを形成する動機になる。明快に資源とは言いにくいが、心が動き忘れられなくなるような存在。これからの可能性に満ちているという点から『近未来因子』とも言える。」
(p.33「Part2 想像力が地域を変える 〜ゼロダテの地域因子」『コミュニティ・アートプロジェクト』中村政人、アートNPOゼロダテ、2013年)


地域資源の根源に潜在するもの、そしてひとの心を動かす源となるもの...「地域因子」という言葉に凝縮された可能性に、当時の私は心をつかまれたような感覚になりました。大館で暮らし始めてからもその感覚を忘れられず、ここでの生活を通じ、「地域因子」を探しそれを体感していきたいと思いました。

まずは自分の足でまちなかを歩き、気になるもの、こと、を見つけるところから始めました。大館市内を歩きながらぐるりと周りを見回したとき、目に入ったのは「大」の字。大館のシンボルとも言われる鳳凰山。元々山歩きが好きなこともあって、遠くから眺めているだけでは次第に物足りなさを感じるようになりました。
そして、天気の良いある日の朝、思い立ったが吉日!と鳳凰山へと向かいました。この日設定したのは、長根山〜秋葉山〜鳳凰山の縦走コース。

参考図書はこれ。
『大館トレイルガイド』
151227blog_001.jpg
こちらは市の産業部観光課から発行されているもので、大館駅などで販売されています。コンパクトながらルート紹介や参考コースタイムなどが掲載されており、充実した内容になっています。

151227blog_002.jpg
9:15 長根山運動公園駐車場から出発。飛び出す熊にちょっと怯む。
151227blog_003.jpg
9:21 あっという間に長根山山頂到着。まだまちは霧に包まれています。
151227blog_005.jpg
9:46 秋葉山、鳳凰山登山口。
151227blog_004.jpg
だんだんと霧が晴れてきました。少し湿った空気が火照った頬に心地よいです。
151227blog_007.jpg
文字が消えかけた看板。さる...?
151227blog_008.jpg
10:23 秋葉山山頂到着。緑の向こうに広がる大館のまち。
151227blog_006.jpg
通称「リスさんの橋」発見。
151227blog_009.jpg
10:56 沼の窪到着。なんとも見事な水鏡が見られました。
151227blog_010.jpg
祠には馬の彫像が祀られています。
151227blog_011.jpg
12:10 鳳凰山山頂到着。もれなく記念撮影(山頂で知り合った方が撮ってくださいました)。
151227blog_012.jpg
いざ、大文字駒形へ。
151227blog_013.jpg
急斜面。足下には大文字祭りの名残が。
151227blog_014.jpg
どの部分か分かりますか?ここは「大」の中心部。通称「ヒゲ」まで来ました。
151227blog_015.jpg
帰り道はのんびりと。苔の丸椅子。
151227blog_022.jpg
湧き水発見!
151227blog_016.jpg
14:15 無事下山し、岩神貯水池を周回。春には桜の名所になるそう。
151227blog_017.jpg

151227blog_019.jpg

151227blog_018.jpg

あらためて「地域因子」という言葉について考えてみました。地域の風土や気候、文化に育まれ、人びとの生活に根ざすもの。それは特別な場所にある遠い存在ではなく、自分が毎日目にする風景の中に在るのではないかと思いました。「外」から来た自分が、大館という「内」に入り込んで、地域因子の種をさがすこと、それを繰り返し積み重ねることが地域因子の芽生えにつながるのかもしれない−−そんなことを考えながら、大館の生活を楽しんでいます。

151227blog_020.jpg


text and photos : 清水彩

前回の大館市編に続いて、芸術祭のご報告、北秋田市編です。

2012年よりゼロダテは北秋田市に初めて活動の拠点を広げて3年目、今回は鷹ノ巣駅前、商店街、さらには桂瀬、阿仁合、根子地域で様々な展示やイベントが行われました。

【魚座造船所前夜祭
魚座造船所の完成を記念して、これまでの取り組みと、今後どのような活用をしていくかについて、アーティストの日比野克彦さんと地元自治会等と意見交換をしながら交流会を開催しました。日比野さんから作品制作にこめた思いについて、また、地元自治会長から、制作を経ての感想等の発表を行いました。ボランティアで参加してくれた市民も駆けつけてくれて、アートを活用した地域の盛り上がりを感じ、芸術祭前夜にふさわしい日となりました。(10/3開催)
th_IMG_4492.jpg

th_IMG_4498.jpg
日比野さんと地元の方々で交流した

th_IMG_4505.jpg
ライトアップされた船

さて、いよいよ迎えた芸術祭初日、10月4日に阿仁合の河川公園にてオープニングセレモニーを行いました。
th_DSC_3138.jpg
アーティストの遠藤一郎さんの未来へ号も会場に駆けつけてくれました。

本来であれば、パトリシアさんの気球作品が上がる中でのセレモニーの予定だったのですが、天候や会場のコンディションにより急きょ会場変更となってしまいました。

それでも北秋田市関係者のかたはじめアーティストさんが集合しこれからはじまる芸術祭ののろしをあげました。

th_DSC_3160.jpg

【石塚隆則】 会場:community station KITAKITA

th_DSC_5888.jpg

街の入り口、JR鷹ノ巣駅前にあるキタキタに大きなクマが出現しました。
期間中夜間も照明をつけ外から見れるようにしていたため、駅前を利用する多くの方がこのインパクトのある「熊」を目にし、写真で撮影する人も多くいました。石塚さんはこれは「熊」ではなくあくまでも「けもの」とのことでしたが、芸術祭のタイトルにもある「山に熊。」の始まりにふさわしい展示となりました。

【遠藤一郎】 会場:河哲商店
th_00A_9927.jpg
壁面いっぱいに展示された人文字作品「んだ!」

大館で行われた「大家族」の人文字プロジェクトに続いて、2011年に4校統合で北秋田市唯一の高等学校となった北鷹高校は全校生徒役740名によって「んだっ!!」の人文字を作り、未来へ向けてのメッセージを作り上げました。
4回目ともなると机を使って雪の結晶を形取ったりと随所に様々なアイデアが現れ見事な人文字が完成。駅から降りるとすぐに現れる作品のパワーが街を彩っていました。

th_DSC_6013.jpg


遠藤さんは人文字の他、遠藤一郎アワー「ときめき純☆情ハイスクール」と題して、USTREAM配信するトークイベントも数回に渡って行いました。
番組参加者は地元高校生、地元市民の方々、芸術祭に来られた方々、アーティストの都築響一さん、佐藤直樹さん、栗原良彰さん、瀬川辰馬さん、中村政人さんと実に多くのかたが遠藤さんとの時間を楽しみながら全国にむけ配信をしました。

th_00A_9923.jpg
都築さん(手前左)と遠藤さん(中央)のトーク配信の様子


【都築響一】 会場:河哲商店

都築さんの提唱する「おかんアート」は特定の町や地域に特化したものではなく、それは自然発生的に広がったお母さんたちのものづくり精神が結晶したものです。軍手の指人形、手の込んだパッチワークの魚など、家中にあふれています。とはいえ作り手には個々人の思い入れや、制作に至ったプロセスがあり、そうした物語も含め、編集者・都築響一さんは取材を重ね、おかんによる作品を現代美術にも劣らないアートとして紹介しました。ものづくりは特別じゃない。そんな切り口がおかんを引きつけ、彼女たちが芸術祭会場を訪れるきっかけとなりました。数々の愛らしい作品は人気で会場を訪れる人を楽しませていました。

th_DSC_5972.jpg
展示会場 大きな写真でおかんアートが展示された

th_DSC_5959.jpg
おかんアート作品の展示 そのひとつひとつがこだわりに溢れている


【池田晶紀】 会場:河哲商店/内陸縦貫鉄道各駅(19駅)
アーティスト池田さんの作品「内陸線に花を咲かせる人たち」は、山里の無人駅の手入れや雪かきなど、観光目線ではなく生活に欠かせない物として内陸線に寄り添う人々の姿を記録したプロジェクトでした。19駅にはそれぞれの地域の人たちの写真を、そして鷹巣駅前の河哲商店には19駅分の駅を守り続ける人々の姿をまとめて紹介しました。
また今回の展示ではポートレート・シリーズ『休日の写真館』の最後の写真を河哲商店で撮影し、展示しました。

th_DSC_6236.jpg

th_DSC_6086.jpg
河哲商店会場の様子 床には木のチップが敷き詰められた


秋田内陸縦貫鉄道29駅のうち北秋田市にある19駅で撮影した写真は各駅を通過するときにその駅に降りなくても見える位置にあり、会期中多くの乗車客が見ることが出来きました。その写真を一同に見れる河哲商店では実際にモデルとして参加した方が家族や親戚やお友達を連れて見に来られていました。笑顔で写る「内陸線に花を咲かせる人たち」は日頃なかなか注目されなませんでしたが、今回の展示で多くの方がその存在に感謝の言葉をかけていました。

th_DSC03645.jpg

th_DSC03640.jpg
内陸線の駅での展示

【瀬川辰馬】 会場:河哲商店

市民の方々から集めた壊れてしまった思い出の品を釉薬の着色剤として利用し、器として再生するプロジェクト「陶葬」。その器と、提供していただいた方へのインタビュー映像作品の展示を行いました。展示終了後に器は、思い出の品を提供していただいた方へお返します。記憶を宿した器は、一色ではない色味で丸くころんとしていて少し重みがあり、記憶とはこんな形をしているのかと思わせてくれる作品でした。

th_DSC_6101.jpg


th_DSC_6202.jpg
展示会場の様子


〈イベント〉
【牛カフェ】 会場:河哲商店
北秋田市の牧場・北杜ポランファームの畠山伸吾さんによる、2日間限りのカフェ。
鷹ノ巣駅前の展示会場、河哲商店に「牛カフェ」をオープンさせた。地元の牧場への関心を向けて欲しいという想いから実施し、畠山さんの公開実習では、1日目はパニーニ、2日目はティラミスを作り振る舞いました。
駅前ということもあって、主婦層も多く、2日間限定としたが、13日から会期終了まで、あたたかいお茶を出して来場者に振る舞いました。夕方に高校生が集まってくるようになり、今後の河哲商店のひとつの活用方法として提案できたのではないかと思います。

th_1625497_387100871445695_2483960112319258854_n.jpg
公開実習の様子

th_10303971_387100901445692_3484376550894017609_n.jpg
美味しいティラミスが振る舞われました

【xCange】 会場:旧オータニ洋品店
th_DSC_6239.jpg
会場店舗


「お金をかけない、循環型経済でファッションを楽しむ」をテーマに、洋服、雑貨、おもちゃや絵本など、持ち主の想いの詰まったアイテムを交換という手段で流通させるのが「xChange(エクスチェンジ)」です。モノの価値だけじゃない、モノのもつ思い出や由来とともに、服や絵本は次の持ち主へと譲られていきます。
北秋田市に住む子育て世代の女性スタッフにより、会期中毎日行われ、フリーマーケットとは違う「交換」というシステムに、多くの市民が会場を訪れて楽しんでいました。交換時に持ち込んだアイテムにまつわるエピソードで交流が生まれ、リピーターも多く来場した会場となりました。

th_DSC_6250.jpg
店内の様子 その品数に多くのリピーターを生んだ

【日比野克彦】 会場:旧浦田小学校
th_IMG_2642.jpg
浦田小学校入口

th_img075.jpg
完成した船


「船を作ることによって会話ができ、集まる場が生まれ、一つの共通の目的が生まれることが造船所を作る目的の一つ」日比野さんがそう語る「造船所プロジェクト」の徳島県上勝町に次ぐ第2弾。地元の人々と共同でその土地の木を使った船を制作され、これまでそこになかった「集い」を生み出す場となりました。制作の発表された3月にちなんだ星座名から「魚座造船所」と名付けられたこの造船所は、森の中の新たな集いの場として帆を上げました。

日比野さんと浦田自治会と協力会社、そしてサポーターのチームワークによって生まれた、浦田の魚座造船所。サポーターは浦田小学校に住み込み、いただいた米や野菜で力をつけては、地元の方々と一緒に制作に励み、近くの温泉で汗を流す。地元の祭りにも参加し、日比野さんが浦田を訪れた際には制作を共にし杯を交わしたり。そんな数ヶ月を経て完成した魚座造船所は「集い」を生みました。会期中も子供から高齢者まで幅広い客層が足を運び芸術祭の大きな話題となりました。

th_DSC_1962-01.jpg
日比野さんと制作スタッフのみなさん

th_img077.jpg
船の甲板にはブランコで遊べる仕掛け

th_IMG_2695.jpg
学校教室では造船所ができるまでの写真記録や日比野さん直筆の設計図も展示

IMG_2704.JPG


th_IMG_2707.jpg
来場者の方々が描いた魚座造船所

〈トーク〉
第1部では、日比野克彦氏から魚座造船所の今後の活用と、冬に向けた取り組み等の説明が行われました。その後、徳島県上勝町の射手座造船所の関係者と魚座造船所の関係者をネット中継でつなぎ、造船所同士の交流を図り、活用方法や維持管理などについての意見交換が行われました。
th_10801884_389828094506306_1190892337222396564_n.jpg
会場の様子


日比野さんの質問に、それぞれの造船所の会長が答えるという進め方で実施。浦田の自治会長と上勝町の会長との対談では、お互いが「会いにいきます」という話をして、新たな交流が生まれる可能性が示されました。造船所トーク終了後は、浦田自治会と日比野克彦氏、制作協力していただいた株式会社ムラヤマ、ボランティアスタッフ等との懇親会を開催し、楽しい芸術祭の最終日を飾ることができました。(11/3 開催)

th_10710664_388952921260490_6449071498063253706_n.jpg
秋田と徳島をネット中継でつなぎ交流した

th_IMG_2656.jpg

【アサノコウタ】 会場:浦田小学校
愛犬と共に楽しめる「犬の街」。愛犬や小さな子供連れの来場者が多く見られました。芸術祭の広報室長秋田犬「のの」の影響か、浦田小学校でのイベント時にはとくに秋田犬が多く集まりました。この作品はどんな場所でも展開できるよう移動ができるように制作されていましたが、飼い犬を連れて遊びにきた方の中に展示終了後には、犬の家が欲しいという方が現れ、秋田に常設となった作品もありました。

th_DSC_5679.jpg


th_1394105_388945784594537_8895010942041577773_n.jpg
ドッグランの様子


〈ワークショップ〉
【湊 哲一】 会場:浦田小学校

家具職人、アーティストの湊さんは地元の材料で作られた小学校で、地元の材料で作るフォトフレームのワークショップを開催しました。音楽室だった部屋には小さな机が並び、その上に作り方が1工程ずつ置かれています。移動しながら作る過程は説明書の上を歩きながら作っているようでした。木の香りや感触に丁寧に向き合いながら過ごす時間、窓越しに見える裏山の景色。山の中の小学校に通っていた子供たちの感覚を少しだけ味わえる、そんな体験ができるワークショップ会場となりました。
th_IMG_2745a.jpg
会場の様子

IMG_2749.JPG
作業机

th_IMG_2754.jpg
木のフォトフレーム


【高橋よしひろ】 会場:旧浦田小学校
「銀牙伝説WEED」の原画展を大館会場で開催しましたが、北秋田市では代表作である「銀牙-流れ星 銀-」の複製画をはじめ、動物と人をテーマにした高橋さんの様々な漫画の複製画を約50点展示しました。

その他高橋さんの漫画を自由に読める漫画読書コーナーや、アニメシリーズも上映し子供から大人まで楽しめる空間となりました。

th_DSCN2338.jpg
数々の物語を展示


th_IMG_2675.jpg


th_DSCN2337.jpg
銀牙の複製画展示


th_IMG_2682.jpg
高橋さんの漫画がたくさん並べられた本棚


IMG_2517.JPG
漫画を楽しむ子供たち


〈端材ワークショップ〉
体育館では地元の製材所などから協力頂いた端材のお店をワークショップとして展開しました。中には珍しい木や、まだまだ活用できる様々な種類の木材ばかりで、来場者もそれぞれの質感を手で触れながら楽しんで購入していました。

th_IMG_2770.jpg

th_IMG_2767.jpg
たくさんの端材コーナー


〈その他の色々な展示〉
構内の教室では、地元作家の展示などもあり、学校全体を楽しむことができる会場でした。卒業生の方も多く来られ懐かしむ声が聞かれました。

IMG_2683.JPG
構内フロアの様子 開放的な空間 


th_IMG_2688.jpg

th_IMG_2687.jpg
浦田地区の歴史を写した写真の展示


中には伝統工芸のひとつである桶樽の展示もあり、日によっては職人自ら制作するのを見学できる日もありました。
th_IMG_2717.jpg

th_IMG_2722.jpg


th_IMG_2725.jpg
見事な秋田杉桶樽

th_IMG_2734.jpg
学校にレジデンスしながら制作された作品 四季を表現するほのぼのとした作品

th_IMG_2736.jpg
子供も喜ぶ展示だった

th_IMG_2738.jpg
秋田県立大学木材高度加工研究所による作品


【村山修二郎】 秋田森のテラス
20120707_森のテラスほたるの夕べ_m.jpg

ダリアで咲き乱れる秋田 森のテラスで、緑画を各地で展開する村山修二郎さんの展示が行われました。展示では、ダリアを使った前田小学校の3,4年生の緑画の作品、村山さんによる大きな緑画の展示の他、前田小学校の全校生徒によるアンケートが蔵で展示された他、森のテラス内のランドスケープには、村山さんが見つけた自然を巡ることができるスタンプラリーや、目をつぶってロープで池の周りを歩く体験型の作品も設置され楽しめる会場となりました。

森のテラスで育てているダリアの花と雑草などを直接手で紙に擦りつけて、地元の七角山を描いた作品は前年に福島、東京で描き足し、北秋田でさらに上書きし植物から地のつながりも表しているといいます。
植物で絵を描く手法を「緑画(りょくが)」と名付け、唯一無二の絵画手法として村山さんが形式化させたものです。
th_murayama2014.10.17.jpg
大きな「緑画」作品の制作風景

th_DSC00015.jpg
展示の様子


〈ワークショップ〉
庭園中にはデッキが張り巡らされており、地元小学生とはそこに画用紙を広げ緑画の制作に当たった。秋風の中でダリアが咲き乱れ、深緑の匂いを感じ、揺れる稲や山を見渡す。その中で村山さんが要所要所に配置した仕掛けにより、来場者の満足をより一層上げられるものとなりました。
th_DSC00016.jpg
小学生による作品の展示

【鴻池朋子】 会場:北秋田市バス待合所/内陸線資料館・資料館となり倉庫/森吉神社避難小屋

2012年より秋田県立美術館の「美術館ロッジ」として始まったプロジェクトで現在も進行中のアートです。阿仁合での活動を2年前から行い、滞在用の家も持ち、町中にファンがいます。地方でアートプロジェクトとをするとはどういうことなのか?阿仁合にいると鴻池朋子の活動を通してその問いの答えを感じられました。

今回の芸術祭では作品の設置までを記録した映像や、既存作品のアニメーションの上映も行いました。大画面で見るアニメーションの美しさに見とれ、その会場に居ると、静かで贅沢な空間を味わうことができました。

th_DSC_6772_1.jpg
内陸線資料館となり倉庫

〈トーク〉
「美術館ロッジ〜ものをつくる原初的暴力」

鴻池さんの秋田におけるプロジェクト「美術館ロッジ」「物語るテーブルランナー」、展覧会「東北を開く神話」、シンポジウム「精霊の学校〜見えないものと対峙する方法」、東京芸術大学阿仁合学外授業、など様々な表現のその根本になる部分を語るトークイベントを開催しました。
鴻池さんは昨年から阿仁合で活動をしていることもあり、阿仁合や秋田市からファンも多く来場されていました。何度も鴻池さんのトークイベントに参加している方々も、今回の内容はいつもよりも踏み込んだ内容だった、と満足されていました。(10/25 開催)
th_DSCN2288.jpg
トーク会場の様子

th_DSCN2289.jpg
鴻池朋子さん(写真右)/聞き手:坂本里英子さん(VOLCANOISE代表/セゾン現代美術館学芸員)

【佐藤直樹】 記:阿仁合 飛沢家
阿仁合の民家・飛沢家。誰も住まなくなったその家は、時間の流れの中でひっそりと眠っていました。生活の気配が徐々に失われていき、誰も訪れることのなかった家に佐藤直樹さんは、密やかに、けれども確かに「生えている」草木の絵画を展示しました。
東京ではじまった風景画シリーズは、行く先々で次第に景色を変え繋がっていきます。佐藤さん本人がその地に魅入られ、何日間も滞在し制作したその作品は、飛沢家と見事に共鳴し、空間全体から気配が感じられる迫力のあるものとでした。

th_DSC_6541.jpg
飛沢家外観

th_DSC_6949.jpg
家屋をリノベーションした会場に巨大な作品が制作された


〈トーク〉 会場:ゼロダテアートセンター
佐藤直樹さんの芸術祭の出品作品「そこで生えている。」の説明を制作過程の映像とともに行いました。また中村政人さんとのトークではデザイナーからアーティストになる経緯やデザインとアートの違いについてジャンルを超え、表現について大変盛り上がりました。(10/5開催)

th_10678752_377111849111264_639530250716471812_n.jpg
佐藤直樹さん トークの様子は全国へと配信された

th_IMG_1462.jpg
中村さん(写真右)との対談も行った

【鈴木理策】 会場:阿仁合 宮越家

森吉山へは3度に渡って事前リサーチ、撮影で入った鈴木理策さん。
険しい道のりを現役マタギの鈴木英雄さんと歩き、今回の作品は完成しました。会場となったのは阿仁の名家、宮越家。100年以上も前に建てられたその商家は町の中で一際目立った佇まいでした。その建物にどんな作品が展示されているのだろうと、こもせの古いガラス越しに並ぶショーケースを横目に町の人たちも興味を抱きながら来場されてました。
芸術祭のポスターでも使用させて頂いた鈴木さんの写真は、マタギをじっと見つめる熊の視点?かもしれないという独特の表現で、見る人を引きつけていました。

th_DSC_6487.jpg
宮越家 外観


th_DSC_6509.jpg
独特な雰囲気の展示会場

【KATOxVictoria】 会場:阿仁合旧森林組合社宅
彼らの2ヶ月間は毎日が賑やかでした。材料を集めに走りまわり、工事が始まれば次から次と誰かしらやってきてトンカン。夜は同じ釜の飯を食い語り合う。週末は住民を集めイベントを行ったりと本当に賑やかな日々でした。
大胆な改修の末、展開された作品は2カ年計画を予定している為まだ工事の途中。会期中来場者は材料の散らばるカフェスペースに恐る恐る入ってきましたが、落ち着いてみると実はそこからの景色は素晴らしい。町の核となる場を目指し、今後も制作は続くようです。

th_DSC_6564.jpg
会場の外観

th_DSC_6582.jpg
期間中、地元の人、アーティストなどたくさんの人が集まる場所となった

【木村泰平(拝借景)】 会場:阿仁合旧森林組合社宅

阿仁には鉱山についての書物や資料が多く残されているのですが、それだけでは分からない当時の気持ちや生活感が生々しく伝わる作品でした。作品制作には、採掘に当たっていた方、鉱山内でエレベーターボーイをしていた方、鉱山で働くお父さんを迎えに行っていた方、と多種に渡る「阿仁鉱山を偲ぶ会」の方々に協力いただきました。豪雪地帯特有の建築形状を生かした空間体験も見事で、入山禁止の山に入っていくような会場構成となっているので、一種の冒険のように会場を探し当てる楽しさ、そして何より作品の内容の素晴らしさに感動させられました。

th_DSC_6669_1.jpg

th_img056.jpg
会場の様子

〈イベント〉
【なべっこミーティングin阿仁合】

建築家加藤比呂史さんとアーティスト木村泰平さんが、この芸術祭をきっかけに一つの阿仁合の古い家に一緒に向き合うこととなりました。二人の出会いから制作、そして二人と阿仁合とこれからについて、いろいろと語り合い、トークとと平行して秋の恒例イベント"なべっこ"も開催しました。
同じ会場での制作により生まれた新しいアイデアや、発見について2人の作家のトーク、そして急遽きりたんぽ作り体験を盛り込みました。地元住民のサポートにより、作家と参加者、そして阿仁という土地とが存分に交流を深められたイベントとなりました。(10/5 開催)

木村泰平(拝借景)/加藤比呂史(KATOxVictoria)
きりたんぽ鍋調理協力:高田食堂

th_00A_9811.jpg
会場の様子


th_DSCN2216.jpg
トークを行う木村さん(写真左)と加藤さん(写真右)


th_DSCN2210.jpg

th_DSCN2206.jpg
きりたんぽ作り体験も実施


th_IMG_1379.jpg
完成したきりたんぽ


【FM拝借景@ANIAI】
木村泰平さんの作品のテーマともなった阿仁合の鉱山。リサーチや制作に関わっていただいた阿仁合や鉱山について詳しい方々をお呼びして、木村泰平さん、KATO×Victoriaの加藤比呂史さんを交えて、拝借景のパーソナリティー佐藤悠さんが作品にまつわる鉱山の話やベースとなった阿仁合の町の歴史や今を伺っていきました。
th_IMG_1453.jpg
会場の様子


ラジオは、旧森林組合事務所の他、阿仁合駅、丸伊スーパーと阿仁合でも人が集まる場所で配信。ゲストとして参加していただいた長谷川さんからは、改めて戸嶋さんから阿仁合の歴史が聴ける貴重な時間だったというコメントをいただき、小林さんからは、制作に携わった時はよくわからなかったが作品を観て木村さんが何をしたかったがやっとわかった気がしたという制作時のお話をじっくりとお話いただきました。粘土で山を再現していた時に、自分が鉱山で働いている気分になったというお話は印象的でした。(10/18開催)

ラジオの音源は、10/31より森林組合事務所内で流しました。ネット上の、拝借景ラジオのページで視聴できます。

拝借景メンバー:木村泰平(アーティスト/拝借景)、佐藤悠(パーソナリティー)、阿部乳坊、他 
ゲスト:戸嶋喬氏(ふるさと観光案内人の会会長) 、長谷川拓郎氏(阿仁合住人)、小林勲氏(阿仁鉱山を偲ぶ会メンバー)、 加藤比呂史氏(建築家/KATOxVictoria)
th_IMG_1446.jpg
盛り上がるトーク


【根子フェス】 会場:阿仁根子トンネル

今回で2回目となるトンネルパフォーマンスイベント「根子フェス」の開催。
会場となるトンネルの近くには、DOMMUNE配信のセットが並び、その光景が、ここから世界へと配信されるパフォーマンスへの期待を一気に高めていました。キャンドルをバックにハチスノイトさんの歌声で始まった幻想的なライブは、柊アリスさんの回転舞踊へつづき、トンネル各所にスピーカーを配置し、サウンドインスタレーションを展開した真鍋大度さんへ。1アーティストがパフォーマンスを終えると、奥へ奥へと進む観客は、入り込むごとに顕著になるトンネルでの音響効果と空間の特殊性を体感しながらライブを楽しみました。真鍋さんに続き、安野太郎さんによる縦笛をコンプレッサーで制御した演奏、最後はトンネル出口に見える根子集落を背景に七尾旅人さんによるパフォーマンスで根子フェスは幕を閉じました。会場には県内外からこられた観客の他、DOMMUNEのユーストリーム生中継によってパフォーマンスの様子は世界へ届けられました。(10/4開催)

キュレーション:宇川直宏(DOMUNNE)
出演:七尾旅人(ボーカル&アコーステックギター&エレクトロニクス) / ハチスノイト(ボイス) / 柊アリス(旋回舞踊) / 真鍋大度(メディアアート) / 安野太郎(エアーコンプレッサー&縦笛)

th_00A_9658.jpg
会場に集まる観客

IMG_2306 (1).JPG
いよいよ中へ

th_00A_9698.jpg
ハチスノイトさんの幾重にも重なっていく歌声がトンネルに響き渡る


th_00A_9733.jpg
幻想的な衣装をまとった柊アリスさんの回転舞踊が繰り広げられた

th_00A_9782.jpg
安野太郎さんのパフォーマンス

th_00A_9761.jpg
初めて目にする機材から発せられる独特の音楽にひきつけられた

th_00A_9789.jpg
トリを務めた七尾旅人さん


IMG_2297.JPG 
DOMMUNE配信基地 根子フェスの模様はここから世界へと発信された

【平田オリザ 演劇列車「秋田内陸阿房列車」】 会場:秋田内陸縦貫鉄道車内

内田百閒の名随筆『阿房列車』を戯曲化した平田オリザ版『阿房列車』。
20年以上にわたって各地の小劇場で上演され続けてきたこの名作を、はじめて平田オリザ本人の演出で上演しました。舞台は、秋田内陸縦貫鉄道車内。
およそ2時間の実際の汽車の旅の合間に、内田百閒の茫洋とした言葉が、詩のように折り重なり、不思議な世界が現出します。車外の風景を折り込んだ新バージョンでの限定公演となりました。風景の移り変わりを取り込んだ演劇列車が、紅葉に染まる北秋田の時間をゆっくりと進みます。
内陸線を舞台(劇場)とした実施は実験的でもあり、不安もありましたが、多くの観客に来場いただくことができました。列車内の舞台という異空間によって、いつもと同じ風景と思っているものが、違ったものに見え、観客からは、好評の声をいただきました。(10/11〜10/13開催)

作・演出:平田オリザ
出演:秋山建一 たむらみずほ 森岡 望
舞台美術:袴田長武(S.A.I.)、杉山 至
音響:緒方晴英
舞台監督:海津 忠
衣装:正金 彩
演出助手:木崎由紀子
制作:有上麻衣 服部悦子

th_nairikusen_engeki2.jpg
演者と観客が同じ列車内に


th_DSC_0968.jpg
演劇の様子


【パトリシア・ピッチニーニ「Skywhale」】 会場:北秋田市立阿仁合小学校グラウンド

根子フェスとともに芸術祭のオープニングイベントとして実施されたパトリシアピッチニーニさんの「Skywhale(空飛ぶクジラ)」は、大館市編でも前述しましたが、2013年にオーストラリアの首都キャンベラ設立100周年を記念して作られた、高さ24、長さ36メートルのバルーンアート作品です。

当初予定されていたセレモニー会場での実施は、会場のコンディションなどで残念ながら実施できず、急きょ会場を変更しての実施となりました。

風の影響も大きく受ける作品ですが、地上で膨れ上がり、作品が次第に大きくなっていく様子、そしてそれが空へと浮かんでいく光景は、阿仁合の美しい山並みの風景と相まって誰も見たことがないような忘れ難い感動を呼びました。
(10/4.5開催)

th_00A_9907.jpg
飛んだ姿に歓声が湧いた


th_DSC_3748.jpg
日が暮れてさらに幻想的な雰囲気に

【浦田の船の秋祭り】 会場:浦田小学校

廃校を活用し、グラウンドには日比野さんの魚座造船所や、アサノコウタさん制作のドッグラン、校舎内でも様々展示が行われ、体育館での音楽ライブ会場の準備には浦田自治会の方々にもご協力いただき実現した「浦田の船の秋祭り」。

当日は子供からお年寄り、そしてペット連れのお客様までたくさんの方々にお越しいただきました。地元のみんさんと一体となって開催したイベントの成功に「次はいつイベントをするのか?」と自治会の方々から声を掛けられ、今回の企画を一緒になって楽しんでくれた様子。今後も浦田自治会とのつながりを大切にしていきたいです。
午後最初のイベント、トークでは漫画界で世界的な人気を誇る高橋よしひろさんの出演ということで全国からたくさんのファンが来場しました。

トーク:高橋よしひろ(漫画家)、普津澤画乃新(漫画家)、中村政人(アーティスト)
スペシャルライブ:オムトン、おやじバンドひねむーず、柏木妙子、高鳥佑太、tako
木工体験:湊哲一、アトリエすみよし
販売:けしごむはんこsato工房、hatuhana工房、やまがえる食堂、ののや

th_IMG_2519.jpg


th_IMG_2522.jpg
外のテントでは様々なショップやワークショップできるお店

th_IMG_2523.jpg
けしごむはんこ作りができるお店も

th_IMG_2524.jpg
はざいショップ

th_IMG_2526.jpg
ののや 看板娘「のの」

th_IMG_2513.jpg
トーク会場 たくさんの来場者


th_DSC_5637.jpg
高橋さんと普津澤画乃新さんという世代を越えた漫画家対談が実現


th_IMG_2528.jpg
トーク終了後には高橋さんサイン会 大人気で整理券もあっという間に終了


th_IMG_2531.jpg
体育館ではスペシャルライブがスタート 地元のおやじバンドヒネムーズ


th_IMG_2535.jpg
地元浦田地域の方も笑顔で楽しんでいた


th_IMG_2536.jpg
ギター1本で弾き語りする高鳥さん


th_IMG_2540.jpg
素晴らしい三味線と歌声 地元出身の民謡歌手 柏木妙子さん


th_IMG_2541.jpg
takoのふたり


th_IMG_2542.jpg
メインゲストの打楽器ユニット オムトンの楽しい演奏


以上が、大館・北秋田芸術祭2014「里に犬、山に熊。」の内容でした。
膨大な展示とイベント数なのでそれぞれ詳細にはお伝えしきれなかったと思いますが、少しでもその雰囲気が伝わればうれしいです。

この場をお借りしまして当芸術祭へ来場頂いたみなさま、ご支援、ご協力頂いたたくさんのみなさまに心より感謝致します。

芸術祭を通して秋田のもつ魅力、底力が全国に伝わってくれれば幸いです。

参加頂きましたアーティストのみなさま、事務局スタッフ、主催された行政の方々、本当に1ヶ月間お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

この経験を糧に、今後も引き続き様々な試みで活動に励んでいきたいと思います。

----------------------------------------------------------------------
【概要】
大館・北秋田芸術祭2014 「里に犬、山に熊。」 

会期:10月4日(土) - 11月3日(月・祝)
会場:秋田県大館市・北秋田市

主催:
大館市
北秋田市(内陸線アート事業)
平成26年度文化庁地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
助成:公益財団法人福武財団
企画制作:特定非営利活動法人アートNPOゼロダテ
統括ディレクター  中村政人
----------------------------------------------------------------------

皆様 新年あけましておめでとうございます。

昨年開催されました、大館・北秋田芸術祭2014「里に犬、山に熊。」も無事に終了することができました。会場に足を運んで下さったみなさま、ボランティアでご協力頂いたみなさま、その他様々な手助けをいただき本当に感謝しています。
芸術祭中はこちらのブログでは活動をご報告できずじまいで申し訳ありませんでした。
期間中はFacebookの芸術祭ページで随時情報を流していました。
facebook芸術祭ページはこちら

さて、新年も無事明けまして今年もいろいろと頑張っていきたいと思います。

まずはこちらのスタッフブログでも芸術祭の総集編としてご報告していきたいと思います。
2014年、ゼロダテとしては8年目の活動となる年、国民文化祭に合わせ大規模な芸術祭として開催しました。大館市、北秋田市は桂瀬、阿仁合、根子地域と広範囲での開催となり今までにない展開ができたとおもいます。

全てをご紹介するのは長くなってしまうのでまずは大館での展示、イベントを中心に。(大館だけでも長くなりますが、、)
全体の概要は芸術祭特設サイトをご覧下さい。
今回のサイトやポスターチラシ等、デザインをシンプル組合さんにお願いし制作しました。ドイツと日本を拠点に活躍するユニットです。

さて、それでは大館市の大町商店街の展示から覗いていきましょう。

【高橋よしひろ】 会場:旧JTB店舗
th_DSC_7114.jpg
原画展の様子


「銀牙-流れ星 銀-」や続編の銀牙伝説シリーズなどで、世界的にも人気の漫画家、高橋よしひろさんが今回はじめて大館で原画展をしてくださいました。

芸術祭のポスターや、なんとこの芸術祭のために書き下ろしの作品までご提供頂きスタッフ一同大感動したのを覚えています。
th_高橋よしひろ_書き下ろしスキャン.jpg
                描き下ろし作品


高橋さんが描く熊では過去一番優しげな熊になったのでは。「里に犬、山に熊。」というテーマを素晴らしい作品で表現して頂きました.

th_IMG_2499.jpg
高橋よしひろ先生と大型作品。


さらに、今回話題となったのは、大型のバナー作品。高橋さん本人も大館に来た際に実物を目にし、この作品、実は一番気に入っている絵だとおっしゃっていました。

th_高橋サンポスター.jpg
芸術祭ポスター(左が高橋さん作品「銀河伝説WEED」より)


【増田拓史】 会場:旧佐藤食堂
th_DSC_7146.jpg
展示会場

かつて食堂として使われていた店舗で展示していただいたのは増田拓史さん。
「大館食堂プロジェクト」と題して、会期前より大館入りし地元のお母さんたちが作る家庭料理をリサーチ。郷土料理というよりもその家庭に代々受け継がれてきた味や物語を探求。その取材の模様が映像として楽しめる展示となりました。

th_DSC04387.jpg
事前リサーチの様子(根下戸にて)


th_00A_9953.jpg

th_大館食堂冊子1.jpg

大館での数々のリサーチの模様は「ODATE SHOKUDO PROJECT〜大館の食と街の記憶〜」として1冊の本にまとめられ、それぞれの料理のレシピを制作し、お母さんたちへのインタビューも収録された読み応えある作品となりました。現在もゼロダテアートセンターにて販売中です(1冊/500円)


【アプリュス】  会場:旧ボンジュール1階
th_DSC_8075.jpg
展示会場

th_DSC_8059.jpg

地元の端材を活用し、工房として体験型の展示、ワークショップを展開したアプリュス。アーティストのWQさんが滞在制作を行いながら日々、違った表情を見せる作品の変化に来場者はたびたび会場を訪れたりとその様子を楽しんでいるようでした。肌触りの心地よい木材を使って、その場で作品づくりに参加できるプログラムは子供たちや、近所の老人ホーム、デイケアサービスのお年寄りも立ち寄る交流の場となりました。
th_IMGP7178.jpg

th_IMGP7167.jpg
10/25.26に行われたランプシェードづくりワークショップの様子


【岩井成昭】  会場:旧ボンジュール2階
th_DSC_8122.jpg
展示会場

赤い布の壁と大鏡の間に立つとその鏡には岩井さんが秋田での暮らしで感じた出来事が赤い鏡文字で綴られていました。鑑賞者は、自らその赤い文字のある鏡に写りこみ、手鏡でその文字を写して読んでいきます。小さく、角度によっては見にくいその文字は、鏡の前の、今の状況のように秋田で暮らしている秋田人には見えにくい事実かもしれません。それでも、ハッとする内容に次はと苦心しながら、その文字を読み進んでしまう作品でした。

th_DSC_7266.jpg
鑑賞者は手鏡を使って作品に書かれたメッセージを読むことができる


10/26に開催されたトークイベントにはたくさんの来場者があり、秋田について作品について、そのほか様々な話を、芸大同期でもあるゼロダテの代表中村と語りあいました。
th_IMG_2621.jpg
会場の様子


th_IMG_2622.jpg
トークの様子(右が岩井さん)


【納谷学+納谷新】 会場:又久書店
th_DSC_7040.jpg
展示の顔ハメで楽しんでいる様子


店舗シャッター前に架空の本棚がプリントされた写真作品が展示されました。そこに収められている本の表紙や背表紙には、ご当地看板のように顔を入れる穴が開けられていて、来場者はその写真作品の後ろに入り込んで記念撮影をすることができます。一枚の写真に芸術祭来場の記念が収められるとともに、その人自身が作品を担う一部として、道行く人に鑑賞される。来場者同士のにこやかなコミュニケーションを生む作品となりました。

th_DSC_7003.jpg
ののも顔ハメに挑戦


【Lani(Xchange)】  会場:旧えちよね呉服店
th_DSC_8142.jpg
Xchangeにより交換された商品が並ぶ


「お金をかけない、循環型経済でファッションを楽しむ」をテーマに、洋服、雑貨、おもちゃや絵本など、持ち主の想いの詰まったアイテムを交換という手段で流通させるのが「xChange(エクスチェンジ)」。モノの価値だけじゃない、モノのもつ思い出や由来とともに、服や絵本は次の持ち主へと譲られていきます。全国各地で開催され、新しいモノの循環システムとして注目されている「xChange」が芸術祭展示に登場しました。
th_DSC_8145.jpg
会場の様子


主催グループLaniは、大館で「xChange」を行なっている市民グループ。彼女たちと展覧会運営スタッフにより、会期中毎日行われ、フリーマーケットとは違う「交換」というシステムに、多くの市民が会場を訪れて楽しんでいました。交換時に持ち込んだアイテムにまつわるエピソードで交流が生まれ、リピーターも多く来場した会場となりました。

また会場入口ドアには10月4日に行われたファッションイベント「大町おしゃれスナップ撮影会 meets OZマガジン」で撮影された市民の写真も展示されました。

th_IMGP7116.jpg

th_IMGP7117.jpg
スナップ写真の展示


【アトリエオモヤ】  会場:イトウビルド管理店舗
th_DSC_7351.jpg


天井から吊るされた大きな白い筒の下に入り込んで上を見上げると、筒の底に張られた布越しに色とりどりの小さな光の粒が見えます。それは光を透かしたビー玉で、触れた点からスルスルと逃げます。筒の中に入れられたビー玉に上からライトを当てて、レンズのように光を集めたビー玉を布越し鑑賞し、触れて遊ぶ簡単な構造。けれども、光の粒を追いかけるインタラクティブなこの作品は、ただ単純に面白く、美しい。幼稚園児の遠足でも人気の作品でした。

th_IMG_2386.jpg

th_IMG_2391.jpg
作品に触りながらはしゃぐ子供たち


【木村剛士+二宮 諒+慶野結香】 会場:イトウビルド管理店舗
th_DSC_7399.jpg
暗闇に浮かぶ作品

th_DSC_7412.jpg

大館市の地形を模した造形には、無数の光ファイバーが埋め込まれ、暗闇に光の点が瞬いています。その造形物:盆地の周りで音を出したり、腰掛けたりすると、光の点に波紋が生まれます。インタラクティブなその作品は、屋外の日の明るさによって然りの強さを変え、まさに今、その時の大館の天候を反映させているようでした。不思議な光の波紋に大人からこどもまで楽しんでいた作品でした。


【折元立身】 会場:モード・サイサク駐車場2階
th_DSC_7536.jpg
展示の様子


「500 GRANDMOTHERS-LUNCH」は、約20年にわたる在宅介護生活の中で実母をモデルに写真や映像を撮り続ける制作を続ける折元が、ポルトガルの古都エボラで開かれた美術展「アレンテージョ・トリエンナーレ」で行った大規模なパフォーマンス作品です。本芸術祭では、元修道院を会場に500人もの地元のおばあさんを集めて昼食会を開いた様子の記録映像を展示しました。
「私はおばあちゃんの存在にこそアートを感じる」と話す折元さん。95歳の母親との20年におよぶ介護と向き合い、つらい介護の現実を楽しい作品として明るく提示してきました。「500人のおばあさんの昼食」というパフォーマンスは、楽しく華やかな老女たちの姿は、年老いてもなお生き生きと、高齢化社会にわと割りつく不安な現実を吹き飛ばしてしまう軽やかさに満ちていました。


【田中良佑】 会場:モード・サイサク駐車場2階
th_DSC_7491.jpg
作品名「Center of my Heart」「若者のすべて」


忠犬ハチ公は犬都・大館のシンボルであり、喫茶「未完成」は半世紀前から街の若者を見つめ続けてきました。どちらも大館市民にとって故郷を形作る重要な要素。二つのドキュメンタリー映像、「Center of my Heart」では、犬になりきった人間が「忠」という意味について延々と語っていて、あたかも犬の言葉を代弁するようなおかしさがありました。「若者のすべて」では、喫茶「未完成」で行われるイベントや、歌に熱い思いを賭ける老夫人の姿が、今も変わらず「若者」であり続ける高齢者の前向きな生き方を伝えていました。

th_DSC_7515.jpg 


【藤原佳恵】 会場:モード・サイサク駐車場2階
th_DSC_7415.jpg
会場の様子


昨年に引き続き同会場で制作された地元若手アーティストの藤原さん。水に関する作品を今年も制作しました。
絵の具の希釈液として使われている「水」は、そのどれもが湧水、温泉であり、その土地特有の成分を含んでいます。絵の具と混ぜられたとき、その「水」に含まれる化学物質は、それぞれに違った作用をキャンバスの上で引き起し、時には絵の具の発色をより美しく、または想像を超えて濁った色に。その反応が、この地大館で描いたことの確かな痕跡です。無機質なコンクリートの部屋で、湧水で描かれた絵画はどこまでも有機的な変化を続けていました。

th_DSC_7445.jpg
採取してきた水と作品


【栗原良彰】 会場:旧本多食堂跡地
th_IMG_2805.jpg

th_IMG_2640.jpg
公開制作の様子


「里に犬、山に熊。」というメッセージから大館の街に秋田犬のシンボル的大型作品を設置したいという企画のもと、毎年参加頂いている栗原さんが制作しました。
秋田犬「のの」をモチーフに、「デッカい秋田犬」の像を制作。素材には地元企業である北秋容器のスーパーソルを使用しました。会期中も公開制作を行っていましたが、天候等の事情により完成は会期終了後の11月22日となった。作品のお披露目会「のの祭り」には、制作期間中見守り続けた多くの市民が集まり、盛大な会となり、市民に見守られながら完成した作品は、会期終了後も商店街のランドマークとして展示されています。

th_DSC_0854.jpg
完成した「デッカい秋田犬」

th_IMG_2959.jpg
デッカい秋田犬完成お披露目会「のの祭り」にて栗原さんのスピーチ

th_IMG_2968.jpg
栗原さん自ら作ったきりたんぽの振る舞いや餅まきも行われた

th_DSC_0620.jpg
来場者のみなさんと記念撮影 当日は100名以上の人で賑わった


【山﨑千尋】 会場:おもちゃのマルイ旧店舗
th_IMG_6783.jpg
展示作品


会場中央に据えられた大きなガラスの画面に、朧げなかたちが描かれ、ガラスのフレームの左右の壁には蛍光管が立てかけられています。「絵画の即時的で複合的な表現力に大いなる期待を抱き、展示空間から建物へ、建物から街へ、街から空へと作品を展開する。」と、山﨑さんが語るように、危うげな絵の具の形態はガラスのキャンバスを抜け出して、背景となっている壁へと透過し、外へ外へを繋がろうとしているように見えるそんな作品でした。

th_IMG_6807.jpg


【ユゥキユキ】 会場:おもちゃのマルイ旧店舗2階
th_IMG_1075.jpg
展示の様子


ユゥキユキさんは、東北・雪国の妖怪の姿に自ら扮して撮影した写真に、筆による描写を加えた絵画作品を発表しました。かつてたくさんのおもちゃが並び、こどもの夢の国だった会場は、陳列棚もなく、ひっそりとした空間になっている。2階に続く階段を上った踊り場にアンティークな家具や造花に紛れ、作品があります。絵画に添えられた、その妖怪にまつわる物語、迷信・伝承を、おとぎ話のように元おもちゃ屋の隅で誰かが語りかけてくる。そんな不思議な一角を作り出していました。


【佐々木耕成】 会場:大館食品2階
th_DSC_7882.jpg
展示会場

80歳を過ぎ、2010年に巨大な抽象絵画の発表で再デビューを果たした前衛芸術家・佐々木耕成さん。彼は今なお群馬県赤城山麓のアトリエいます。60〜70年代に前衛芸術家として活躍した時代から時を経て、いま再び熱く燃え上がる制作へのエネルギーと思想を、高齢化率トップの秋田において展開してくれました。

th_IMG_2545.jpg
作品を見にきた地元高校生たち


躍動感あふれる線と、落ち着いた、しかし軽やかな色彩で満ちた大画面作品が会場壁面を狭しと埋められました。作品に対峙した時に包まれるような印象を受ける色面の迫力、線のリズム感が、佐々木さんの込めた生命力、躍動感というテーマを余すところなく鑑賞者に伝えていました。86歳、前衛芸術家のエネルギーに圧倒された来場者からは、「簡単な言葉だけど、とにかく元気になれる、そんな作品」と称されていました。


【戸嶋靖昌】 会場:大館食品2階
th_DSC_7819.jpg
展示の様子


かつて北秋田市で育ち、大館にもゆかりのある戸嶋靖昌さん。力強くも緻密に絵の具を重ねた深い表現の人物画は、陰影のコントラストも相まって激しくも深遠な面持ちで見るものに迫ってきます。今回、大館郷土博物館所蔵の人物画6点を展示しました。その筆致の大胆さや、卓越した描画表現を間近に見て鑑賞者は感動していました。

th_DSC_7843.jpg
力強い作品の数々

【石川直樹】 会場:大館食品3階
th_DSC_7947.jpg
展示会場


大館市内でも名湯として知られる赤湯温泉。その赤湯への道程を青森十和田方面から追って、写真作品と石川さん自身の文章で紹介されています。大館市民にとっては見慣れた風景が並び、来場者は自らが見てきた記憶をたどるようにその作品を鑑賞していました。赤湯を懐かしむとともに、オーナーの体調不良による休業で薄れていく温泉郷を思うと、時間の経過を苦く思わずにはいられませんでした。そのほか、同じく大館市内の同祖神、北海道のアイヌの風習を収めた作品が並び、石川作品の根底に民俗学への深い興味が伺える作品が並んでいました。

th_DSC_0200.jpg
大型の展示作品

【中村政人】 会場:旧正札竹村1階ふれあい広場
th_DSC_8177.jpg
旧正札竹村の看板を用いた作品の横から通路への入口があった


大館市の新しい広場として構想された「正札竹村アートセンター計画」は、そのプランと共に、街の名士が語る大館の未来に関するインタビュー映像、アンケートを通して語られる来場者の想いも展示され、その場でその場所を考えるインスタレーションでもありました。展示壁の背後には、倒産から13年ぶりに通路として公開された正札竹村1階フロアがあり、多くの市民が懐かしさを語り合うと共に、今後のこの場所について考える空間となっていました。

th_DSC_8148.jpg
展示会場 通路を通るひとたちの想いが綴られたアンケート用紙が日々壁に貼られたいった


th_DSC_8271.jpg
掃除ワークショップによって通路として一般公開された正札竹村内


th_IMG_2336.jpg
通路を抜けた所にあるハチ公小径ではオープニングパーティーも開催された

【遠藤一郎】 会場:旧まるや/ゼロダテアートセンター
th_IMG_2549.jpg
展示の様子


アーティストと高校生との遭遇から生まれた「言葉」を、人文字という定番の大スケールで表現する『人文字プロジェクト』。
遠藤一郎さんの指揮する人文字は、「そこはウ冠。そこからそこまでは8画目の『はらい』」といったように、その場で文字をイメージしながら仲間と動いて文字を作る。全員の想像力が作る人文字だ。大館は、2016年に統合する3高校合同、900名もの生徒たちで「大・家・族」の人文字を作った。仲間との共同作業はよい思い出になったようで、作品展示会場には高校生が多数来場していた。
th_IMG_1593.jpg
学校グラウンドで指揮をとる遠藤さん

th_IMG_1595.jpg
夏に行われた大館高校でのワークショップの様子

th_IMG_1601.jpg
大館工業高校での様子

th_IMG_1615.jpg
大館桂高校での人文字「家」

th_DSC_5877.jpg
展示作品の前で参加した高校生たちの記念撮影


【日比野克彦】 会場:旧正札竹村屋上
th_DSC_3307-2.jpg

th_DSC_3397-4.jpg
屋上看板作品「よみかえる時計」


2012年に日比野さんが旧正札竹村屋上でライブペインティングした看板作品「よみかえる時計」。
期間中もこの作品を商店街から見上げる人がたくさんいました。様々な大館の未来への時間を日々刻み続けているのかもしれません。


【藤 浩志】 会場:山国ビル1階
th_DSC_0179.jpg
入口でおもちゃで作られた秋田犬がお出迎え

th_DSC_8345.jpg
「かえっこや」により全国から集められたカラフルなおもちゃが並ぶ

見渡す限りカラフルなおもちゃで埋め尽くされている会場の入り口には、手招きなのか「お手」なのか、前足を差し出す「秋田犬」の彫刻が座っています。まさに「おもちゃの国」に足を踏み入れると、アーティスト・西川祥子さんが常にものづくりに励んでいます。会場のおもちゃを使って、来場者が思い思いの想像力で遊ぶ藤浩志の「おもちゃシアター」は、アシスタントアーティスト西川さんとの交流も含め、市内園児の遠足でも大人気の会場となりました。


th_IMG_2403.jpg

th_IMG_2405.jpg
子供に大人気の「おもちゃシアター」(写真左 アシスタントアーティスト西川さん)


【栗 真由美】 会場:田長肥料店管理店舗
th_DSC_6971.jpg
夜の展示会場 作品が街に光を灯した


大町商店街や、大館市内の印象的な建物に街の記憶の断片を見つけ、採取した建物ひとつひとつに明かりが宿り、シャンデリアのように暗室に浮かび上がる「builds crowed」。商店街を歩けば、作品となった建物に出会うことができるため、鑑賞者は建物の明かりをじっくり鑑賞し、見慣れた街の記憶を辿っていました。閉場後の夜間には日中閉じているカーテンが開かれ、ショーウィンドー越し灯る「builds crowed」は、道ゆく人々を楽しませていました。

th_IMG_2416.jpg
作品に見入る子供たち

【普津澤画乃新】 会場:武内金物店管理店舗
th_DSC_7654.jpg
たくさんの大館の人が描かれた作品


ゼロダテ理事長の中村政人、プロジェクトリーダーの石山拓真とともに、2007年、当時20歳の頃に、ゼロダテを立ち上げたメンバーでもあった普津澤画乃新さんが、ゼロダテの人々、大館の人々を描いた作品を展示しました。
モノクロで描かれた「ゼロダテの人々」。2007年、初めて大館大町商店街を舞台に「ゼロダテ」が始まりました。新しい志に集まった仲間たちは、普津澤さんという漫画家のユニークな視点で特徴が捉えられ、独特のデフォルメが描かれた人物の個性を際立たせていて印象的な作品でした。


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
〈その他行われたイベント〉

【パトリシア・ピッチニーニ】 会場:大館市立桂城小学校グラウンド
th_DSC_3997.jpg

th_DSC_3942.jpg

th_DSC_4011.jpg
空に浮かんだ気球作品「sky whale」

今回の芸術祭の目玉のひとつでもあった「Skywhale(空飛ぶクジラ)」は、2013年にオーストラリアの首都キャンベラ設立100周年を記念して作られた、高さ24、長さ36メートルのバルーンアート作品です。ピッッチニーにさんがこれまで生み出した彫刻作品の中でもとびぬけて大きなもので、彼女は「Skywhale」を驚きを生み出す装置、また議論の生成者として捉えています。10月11日には、11:00から気球の係留飛行の準備をしましたが、風の影響でしばらく待機が続きました。風が落ち着き、16:30〜18:30頃まで係留飛行を成功させました。遠方からの鑑賞者や地域住民、小学校の子どもたちが鑑賞し、記念写真を撮るなど驚きと楽しみが溢れるイベントでした。10/11〜13までの3日間開催。

th_DSC_4281.jpg
夜には別の表情を見ることができた

【おかんの祭典】 会場:大町ハチ公小径
th_IMG_2322.jpg
イベント会場


歌や踊り、手芸教室など地元で活動している様々な団体同士が参加することによりお互いの活動を共有し、楽しんで交流できるイベントを目的に開催した「おかんの祭典」。ゲストには今回の芸術祭で「おかんアート」を展開した都築響一さんを迎えて、トークも実施しました。実際に取材したおかんをまじえてのトークは会場を沸かせました。参加者からはぜひともまた開催してほしいとの声もありました。

th_IMG_2329.jpg
トークを行う都築さん

th_IMG_2330.jpg
地元おかんとのトークも盛り上がった


【大館・北秋田芸術祭 全国公募展】会場:大館市樹海体育館
th_IMG_2436.jpg

th_IMG_2437.jpg
全国公募展会場

th_DSC_4657.jpg
「全国ポコラート宣言」展示会場

th_DSC_4688.jpg
巨大な作品が並ぶ


th_DSC_4711.jpg
「生(き)の芸術展」の様子

th_DSC_4716.jpg
市民作家展の様子


年前から樹海ドームで実施され10万人の動員のあるきりたんぽ祭りとの同時開催により、展示会場にも約3千人の来場者があったが今年は樹海体育館でのイベントが当公募展のみとなったことにより来場者は少なかったですが、ポコーラート宣言2014、生の芸術・展、地元作家の展示が同会場で行われ、アートに関心を持った来場者の好評を得ました。公開講評会では多数の参加者の方と講師が楽しく交流しながら作品について語り合う場となりました。今回は今までの「ゼロ展」という公募名から名前も変え、様々なジャンルで4部門の公募を行ったことによって多彩な作品が集まりました。


th_IMG_2461.jpg
地元高校生に向けてアドバイスする中村さん

th_IMG_2453.jpg
講師に藤さん、中村さんを迎えた公開講評会は盛況となった

【秋田ゆかりの映画祭】 会場:御成座
th_オナリ座復活日.jpg

熱意ある民間のかたの力により復活した映画館、御成座。その会場で大館ならではの上映会を行った。
大林宣彦監督のシネマトークは大館にゆかりのあるプロデューサーであり奥様の恭子さんのお話しや、映画と映画館の魅力について制作秘話を交えてお話しいただきました。正札竹村や御成座のような街の文化的象徴をどのように活用していくか、いつかはこの大館で映画を撮影したいと語っていました。
脚本家の加藤正人さんのシネマトークでは脚本家の仕事と吉永小百合さんとのエピソードをお話しいただき、ロケ地としての御成座の活用方法を提案いただきました。2013年にゼロダテのレジデンスアーティストで映画を滞在製作した波田野州平さんの「断層紀」も上映し、大館で撮影した映画を大館の映画館で上映しこの映画に協力頂いた地元の方々や監督本人も感動していました。

th_DSC03069.jpg
大林監督(写真右)のトーク 大館の映画同好会「絵夢人倶楽部」の越前貞久さんが進行役を務めた


〈スケジュール〉
●10/11
「この空の花 ―長岡花火物語」 
シネマトーク:大林宣彦 監督
「断層紀」
シネマトーク:波田野州平 監督

●10/12
「天地明察」 
シネマトーク:脚本家 加藤正人氏

「季節風の彼方に」

th_DSC03252.jpg
加藤さん(写真右)のトーク


【平田オリザ アンドロイド演劇】 会場:御成座
th_DSC_7692.jpg

th_DSC_7772.jpg
演劇の様子(左がアンドロイド)

公開前から話題となっていた、平田オリザ氏のアンドロイド演劇「さようなら」は、30分の短編劇でありながら、脚本の素晴らしさが大きな感動を生みました。静かに進み見るものの心に深いテーマで訴えかけてくるストーリー、アンドロイドの驚くべき精巧さも見どころで、短い上演時間にもかかわらず、アンケートを見ても高い満足度がうかがえました。会場となった御成座は、市民にとっても思い出の深い場所であり、この会場で観劇できることに喜びの声も多数いただきました。(11/1,2 公演)
th_DSC00007.jpg
平田さん(写真右)と中村さん(写真左)のトークの様子

【池宮中夫/KENTARO!! 路上パフォーマンス】 会場:大町商店街

昨年度の芸術祭では第一回目の根子フェスで素晴らしいパフォーマンスを見せて下さった両者が今度は大館でストリートパフォーマンスを実施しました。

曇天の芸術祭最終日。あいにくの天気にもかかわらず、池宮さんのパフォーマンススタート地点であるZACにはたくさんの人が集まりました。旧呉服店から登場した池宮さんは、頭からつま先まで段ボール素材のネット状緩衝材でできた衣装に覆われています。ノスタルジックな音楽に合わせて、商店街の中を歩き、踊り、祈りを捧げながら、鑑賞者を引き連れて歩きました。旧正札竹村の1F通路で、パフォーマンスはKENTARO!!さんに引き継がれます。卓越したテクニックで披露されるそのダンスは、旧正札竹村の朽ちた床、柱、残された廃棄物とも呼応しながら、独特の空間を作り上げました。

th_DSC_8613.jpg

th_DSC_9014.jpg
池宮さんのパフォーマンス


th_00A_0242.jpg

th_00A_0275.jpg
KENTARO!!さんのパフォーマンス


【正札コンサート】 会場:ハチ公小径特設ステージ

静まり返る正札竹村の通路を背景に、大館では初のライブという青谷明日香さんの温かい歌声とピアノが響き、コンサートは幕を開けました。
朝から悪天候での屋外開催で、寒い会場ではありましたが、続くサイトウタクヤさんの大館愛溢れるステージでは秋田犬ののも参加し「のののうた」を披露。ドラムの只熊良介さんのサポートと相まって熱い演奏となり会場も盛り上がりました。
コンサートのトリを飾る小沼ようすけさんの演奏は、ギター1本で表現するその圧倒的な空間にお客さんも一気に引き寄せられ、この日初披露という秋田杉で作られたギターでの演奏はさらに会場を盛り上げました。
お客さんは寒さも忘れ、各出演者にアンコールが起こり、最後まで楽しんでいました。

出演:青谷明日香、小沼ようすけ、サイトウタクヤ(with Drums 只熊良介)

th_DSC_9503.jpg

th_DSC_9534.jpg
青谷明日香さん


th_DSC_9956.jpg
サイトウタクヤさん

th_DSC_0022.jpg
サポートの只熊良介さん

th_のの写真4.jpg
スペシャルゲスト 秋田犬のの!


th_DSC_0085.jpg
小沼ようすけさん

th_DSC_0162.jpg
秋田杉のギター

th_DSC_0165.jpg


IMG_2789.JPG
コンサートが無事おわり中村さんから締めの挨拶

IMG_2792.JPG
「ののや」にて打ち上げ みなさん長い期間本当におつかれさまでした

以上、大館の芸術祭のご報告でした。
続いては、北秋田市での様子をお伝えします。

しばーらく更新が滞っているブログ、ばたばたと日々が過ぎ書けずすみません!
さて、敬老の日の本日9月15日、大館いとくショッピングセンターで、
大館・北秋田芸術祭2014「里に犬、山に熊。」の記者会見/市民説明会/ミニライブを開催!

たくさんの方にご来場頂きました!

10704361_313368528845670_1124341886069619681_o.jpg
4月からゼロダテで飼い始めた秋田犬「のの」も堂々と登場!
ここでのお知らせが遅れていますが、のののサイトもあります!

●ののfacebook 
https://www.facebook.com/akitainuz

●ののtwitter
https://twitter.com/akitainu_z

DSC_2327.jpeg

ゼロダテ理事長であり当芸術祭統括ディレクターの中村政人から見どころを解説。もりもりたくさんの内容となる芸術祭、今年で8年目のゼロダテはひと味違います!
説明会のあとにはサイトウタクヤによるミニライブ!ここで本日発公開となったのののテーマソングを大発表!ののも一緒に歌いました!!


盛況に終わった説明会のあと、午後からは3回目の正札の掃除ワークショップが開催されました。あれほど大量にあった粗大ゴミなどもほとんどなくなり通路として使用するイメージが湧いてきました。会期中にたくさんの人がここを通り、それぞれの思い出、想いを抱きながら正札をあるく、そんな瞬間がはっきりとイメージできました。
DSC_2584.jpeg

10636677_544712722296481_431586242664839019_o.jpg

10648460_544712338963186_1114985713257248203_o.jpg
参加してくださったみなさん、おつかれさまでした!

以下、代表の中村からのメッセージです!
------------------------------------------------------------------------------------------------

廃墟の元デパート正札竹村の清掃ワークショップ3回目。前回のヘドロのような泥をスコップでさらった床をモップがけまでする。床が床らしくなってくる。
モップの汚れを落とすためのバケツの水が一瞬で真っ黒。しかし徐々にきれいになってくるともっと徹底的に磨き込みたくもなる。
3回とも参加してくれた人はこの廃墟の空間に慣れてきたのか落ち着いた作業。
外国人の方も私達がなぜこの掃除をしているかの意味を知っての参加。
総勢200人くらいの参加者。
この場が喚起する力を受け止めるからこそ協働性が自主性となり街の創造性につながる。
次は閉ざされた壁を一面撤去して一気に13年間こもった空気を外に出す。風を入れる。呼吸できなかった建築が少し息をし始める。
この旧正札竹村デパートをなんとしても複合的なアートセンターにしたい。
街の呼吸が止まりそうな今だからこそ、この場の力を街に与えたい。

テキスト:中村政人
http://inukuma.jp/artist/nakamuramasato/

------------------------------------------------------------------------------------------------
さあ、いよいよ迫ってきた本番!
スタッフもノンストップでめまぐるしく人生をこの芸術祭に注いでおります!!!!
ののと一緒に無事駆け抜け、みんなが最後笑えるような最高の芸術祭にしたいとおもいます!

みなさまどうぞよろしくお願い致します!

(スタッフ:齋藤)

こんにちは。ゼロダテスタッフの小枝です。


大館でバラまつりが大館市石田ローズガーデンにて開催されています。
6月14日、15日は特別イベントが行われます!
本日14日夜5時からは、ナイトガーデン。バラにちなんだオリジナルカクテル、ハーブティーなど、バラをテーマとしたメニューが販売されるそうです。
明日は10時から3時まできりたんぽの露店が出るなど、他イベントが盛り沢山です。

詳しくはこちら http://tanpofes.com/rosefes/
バラまつりは6月22日9:00〜17:00まで。

昨日私もカメラを持って行ってきました。
あいにく今日も雨模様ですが、バラのみずみずしさを撮影するには絶好かも。
沢山のバラの種類にも驚きます。花の色も様々。バラの名前も面白いですよ。


DSC_3282_2.jpg
昨日の1枚

バラまつりポスター_2014_07_ol_cs2-01ss.jpg
こちらは今年のバラまつりのポスターです。
デザインはゼロダテが担当して作成しています。


<テキスト&写真 小枝薫>

キタキタスタッフの安念です。
これまで犬派かネコ派かと聞かれたら、断然ネコ派だと言ってきたのですが、最近は断然のの派です。

10314617_10201926914483313_1408922029521126893_n.jpg

ののちゃんは、忠犬ハチ公の故郷・大館市の大町商店街にあるゼロダテアートセンターで飼われている生後4ヵ月の秋田犬です。
「のの」という名前は、県内外からの公募にて命名されました。

10154009_265976850251505_3550780407438076840_n.jpg

10259819_265976620251528_45153079192119372_n.jpg

2014年4月8日、ハチ公の日にゼロダテにやってきました。
とても可愛くて、スタッフもみんな普段見たことのない笑顔になります・・・(笑)
いまや、ゼロダテだけではなく、大町商店街のアイドルになっているののちゃん。

1512352_269543513228172_8600576360648557393_n.jpg

テレビや新聞に大活躍です。
大館市内では、「もしかして、ののちゃんですか?」と声をかけられる程。
「会いにいける秋田犬」として、全国各地から秋田犬ファンを出迎え、商店街の活性化に貢献しているののちゃん。
ゼロダテアートセンターへののちゃんに会いに来る方も増えています!


その人気がかわれて、4月に入社したばかりなのに秋に開催される大館・北秋田芸術祭広報戦略室室長に昇格!

Bnk7djXIMAAHCAL.jpg

お客様の対応の他にもお仕事されて大忙し。

Blf0HRiCUAArjjZ.jpg

パソコン業務も。

BnwcPCtIcAA_8O7.jpg

のの室長に会いに行くと、駆け寄ってきて手をペロペロなめて労ってくれます。そんな心優しいのの室長に、癒されっぱなしです。

のの室長。
ゆっくり休む時は休んでくださいね◎

BnVTDpUCYAEXFMm.jpg


■ゼロダテになかなか行けない方の為に!
ののちゃんのライブ定点配信(USTREAM)
http://www.zero-date.org/akitainu-contact.html

■facebook
https://www.facebook.com/akitainuz?fref=ts

■twitter
https://twitter.com/akitainu_z


テキスト:キタキタセンター安念
写真:ゼロダテfacebook & twitter



2017年1月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31