2015年10月アーカイブ

大館の大の字

はじめまして。9月からゼロダテのスタッフになった清水彩です。岩手県から来ました。
ゼロダテで働きたいと考えるきっかけになったのは、2年前に買った書籍『コミュニティ・アートプロジェクト』でした。その本の中で最も印象に残ったのが、「地域因子」という言葉でした。


「そもそも『地域因子』という言葉は、『地域資源』を構成する根源的な要素となるものを示す。...『地域因子』は、近い将来、変化してその地域の活動源となり、地域のアイデンティティを形成する動機になる。明快に資源とは言いにくいが、心が動き忘れられなくなるような存在。これからの可能性に満ちているという点から『近未来因子』とも言える。」
(p.33「Part2 想像力が地域を変える 〜ゼロダテの地域因子」『コミュニティ・アートプロジェクト』中村政人、アートNPOゼロダテ、2013年)


地域資源の根源に潜在するもの、そしてひとの心を動かす源となるもの...「地域因子」という言葉に凝縮された可能性に、当時の私は心をつかまれたような感覚になりました。大館で暮らし始めてからもその感覚を忘れられず、ここでの生活を通じ、「地域因子」を探しそれを体感していきたいと思いました。

まずは自分の足でまちなかを歩き、気になるもの、こと、を見つけるところから始めました。大館市内を歩きながらぐるりと周りを見回したとき、目に入ったのは「大」の字。大館のシンボルとも言われる鳳凰山。元々山歩きが好きなこともあって、遠くから眺めているだけでは次第に物足りなさを感じるようになりました。
そして、天気の良いある日の朝、思い立ったが吉日!と鳳凰山へと向かいました。この日設定したのは、長根山〜秋葉山〜鳳凰山の縦走コース。

参考図書はこれ。
『大館トレイルガイド』
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こちらは市の産業部観光課から発行されているもので、大館駅などで販売されています。コンパクトながらルート紹介や参考コースタイムなどが掲載されており、充実した内容になっています。

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9:15 長根山運動公園駐車場から出発。飛び出す熊にちょっと怯む。
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9:21 あっという間に長根山山頂到着。まだまちは霧に包まれています。
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9:46 秋葉山、鳳凰山登山口。
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だんだんと霧が晴れてきました。少し湿った空気が火照った頬に心地よいです。
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文字が消えかけた看板。さる...?
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10:23 秋葉山山頂到着。緑の向こうに広がる大館のまち。
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通称「リスさんの橋」発見。
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10:56 沼の窪到着。なんとも見事な水鏡が見られました。
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祠には馬の彫像が祀られています。
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12:10 鳳凰山山頂到着。もれなく記念撮影(山頂で知り合った方が撮ってくださいました)。
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いざ、大文字駒形へ。
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急斜面。足下には大文字祭りの名残が。
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どの部分か分かりますか?ここは「大」の中心部。通称「ヒゲ」まで来ました。
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帰り道はのんびりと。苔の丸椅子。
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湧き水発見!
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14:15 無事下山し、岩神貯水池を周回。春には桜の名所になるそう。
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あらためて「地域因子」という言葉について考えてみました。地域の風土や気候、文化に育まれ、人びとの生活に根ざすもの。それは特別な場所にある遠い存在ではなく、自分が毎日目にする風景の中に在るのではないかと思いました。「外」から来た自分が、大館という「内」に入り込んで、地域因子の種をさがすこと、それを繰り返し積み重ねることが地域因子の芽生えにつながるのかもしれない−−そんなことを考えながら、大館の生活を楽しんでいます。

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text and photos : 清水彩



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