2016年1月アーカイブ

2016年1月10日。
ゼロダテアートセンターにて「明るい絶望」中村政人個展/ゼロダテが始まりました。

初日におこなわれたオープニングレセプションと、あいにいける秋田犬のののの2歳を祝う誕生会には、大勢の方がいらっしゃいました。この日の主役、ののは大人気!写真に写る人たちはもちろん、カメラを手にする人にも笑顔が溢れていました。沢山のお客様に会えたののも、いつも以上にご機嫌でした。

餅つき大会は粉雪がちらつく中での開催でしたが、お餅と参加者の皆さんの熱気はすごいです!1人10回ずつぺったんぺったんと餅つきをしました。先陣を切ったのはこの日のもう1人の主役である中村さんです。なんとも力強い...!
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ののも餅つきを見守ります。
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ん〜。美味しいお餅が完成することを念じているようなお顔です...。

皆さんの頑張りの甲斐あって、出来上がったお餅はもちもち。きなこをからめていただきました。
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当日の動画もご覧頂けます。

ののは二歳になったのん!みんなで餅つきしたのん!

Posted by あいにいける秋田犬のの on 2016年1月12日


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15:00からはレセプションがおこなわれ、福原淳嗣大館市長はじめ商店街振興組合の方々もお見えになりました。福原市長の挨拶では「『ものづくりの力』『ものがたりを作る力』をアートは内包している」とのお言葉がありました。これまで大館が育んできた地域の芸術文化を想起させると共に、大館のこれからの可能性を感じさせるような一言だったと思っています。ゼロダテスタッフに対しても1つの指針を示していただいたように感じられました。


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レセプションとアーティストトークでは、このブログでは紹介しきれないほど中村さんから多くのお話を伺うことが出来ました。今回は出展作品とその制作経緯にフォーカスを当て、トークの一部をご紹介したいと思います。
まず、写真作品について。中村さんは作品に30歳前後の趣向と視覚が息づいていると言います。東京藝術大学修了後、韓国に留学した中村さん。そこで対峙したのは同国の反日感情と、それに対する日本の歴史と「日本人としての中村政人」であったと話します。一つの「絶望」に「全部見てやろう」、敏感に自分を成長させていこうという気持ちが芽生えたそうです。お話を聞いていると、今回の展覧会タイトル「明るい絶望」の意味が浮き彫りになってきた気がします。

留学中に感じた絶望--その中で中村さんが取った行動は「他者を受け止める/所作を受け止める」ことでした。受け入れて、見て、感じて、行動する。それは表現行為へとつながっていきます。その媒体となったのが写真でした。中村さんは「見る訓練」としてカメラを持つ、と話しました。カメラで写真を撮影し、ベタを焼き、コンタクトシートを作りプリントする過程によって、「身体に入れて咀嚼」したと言います。今回の個展で出展された作品は全て自分でフィルムを現像し、専門家のレタッチを経てプリントされたものです。3331での展示作品は撮影された4万枚から700枚を厳選しました。作品をプリントすることを「物質化」する、すなわち「ものにして見せる」との表現が印象的でした。
次にインスタレーション作品について。3331、ゼロダテアートセンターと巡回した作品群はいずれも新作です。しかし構想は90年代にプランニングされたそうです。今回の個展の第一期で展示される民芸品(人形)は人間の多様性を表していると中村さんは話します。第二期で展示予定の自動車ペインティングインスタレーションは、自動車の車体を製造する技術を用いたものです。この技術について中村さんは「手業のなせるわざ」と話しました。こちらの作品は2月17日から展示予定です。

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作家と来場者の皆さんがあたたかな火を灯すストーブを囲み、作品やそのコンセプトについて言葉を交わし合う空間には、ゆるやかな時間が流れているように感じました。作家と鑑賞者、双方の想像力が交錯し合う空間−−スタッフとして、一人の鑑賞者として、その場に居合わせられたことを嬉しく思います。


text : 清水彩
photos : 石山拓真、柳原まどか、清水彩

「明るい絶望」中村政人個展/ゼロダテ



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